貝塚クラブ 鬼マネの日記

貝塚クラブは千葉市若葉区のママさんバレーのチームです。 鬼マネは貝塚クラブに入部してもう25年くらい経ちまして、いつの間にかチーム最古参になっておりました。 ブログにはバレー以外に、鬼マネの日々のことや、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。

家庭婦人連盟所属。

千葉市(1ブロック)のチームです。

ブログにはバレー以外に、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。


遺品整理士という仕事

遺品整理士の特別研修の最中か直後に書いた日記でございますが。

onimane.hatenablog.com

この特別研修の正式名称は『遺品整理特殊研修センター主催 特別研修プロジェクト』ということだったそうで、鬼マネは特別講習修了認定者としては女性第1号だってことらしいっす。
いえ~い。すごくね?
と、講師の韓さんと健ちゃんに言われて「そういうこと?」と初めて気が付いて、自分が一番びっくりしたんだけどな。(爆)

で、この時に遺品整理士って何?についてはまたの機会にと言っといて、そのままになってたので、久しぶりの日記がてら書いてみることにしました。

遺品整理士は亡くなった方の遺品を整理する、ってことで、読んで字のごとしなのですが、ただ片づけるわけではなくて、故人の遺した品物の全てに目を通し、手を入れて、大事なものや残すものや思い出としてとっておくものや、時には家族に代わって葬ることをするのでございます。
それには生前の故人とご家族の関係も知ることになるわけで、必ずしもいい関係とは限らなかったりします。

亡くなってすぐ遺品整理するとは限らなくて、ご家族によっては、長い時間が経過して、やっと片づけることにしたってケースもあるのですよ。
遺品整理は亡くなった本人が依頼するわけではないですから、私たちは残されたご家族の気持ちの整理のお手伝いをするってことなんだなあと思うのでございます。

韓国ドラマの『ムーブ・トゥ・ヘブン』は、鬼マネの理想の遺品整理士像を描いてたりします。


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遺品の中から故人のメッセージを読み、家族に伝えるってことをしてあげてるのですが、実際はなかなかここまではできてないし、するべきことなのか?って考えます。
ただ、遺品整理の作業の場合、部屋や家からは全くと言っていいくらい、きれいさっぱり何も残さないようにすることがほとんどなので、ご家族にとっては複雑な心境になるんだろうなと思ったりします。
実際、作業終わって、きれいさっぱり物がなくなった部屋を前にして、ご家族は喜んではくれますが、その表情の中に、ほっとした表情を見せる方は多いのです。

亡くなってから時間が経ってから遺品整理を依頼されるご家族は、自分たちではできないからと頼んでくるのですが、良く聞くのは「こっちを開けては見入ってしまい、あっちを開けてはまた見てしまって、全然進まない。」ってことなんですね。
それでのびのびになってしまったって言うケースが多いです。
どんどん片付いていく部屋を見ながら、寂しかったりもするのでしょうけれど、せっかく決心したのだからと、なってるご家族も多いんだと思います。
遺品整理士は、そんなご家族の最後に背中を押してあげる役目、ってことだと思ってます。

とはいえ、故人を偲んでいるご家族ばかりとは限らず、「生前何があったんだろう?」と思うような方もいるし、はたまた最近で多いのは孤独死だったりもします。
そういう場合は、遺品整理士は、生きてる間に伝えられなかった亡くなった方のメッセージを伝えてあげる役目を果たしてあげたいと思うし、家族が誰もいないなら、せめて最後は私たちが明るく送ってあげたいとも思います。

講師で今や鬼マネの師匠である韓さんは、「ご愁傷さまでした。」と暗くご家族と接するのではなく、ご家族の悲しみは私たちにはわかるわけがないのだから、自分のままでいいと思うと言います。
鬼マネは研修までは「どうご家族と接すれば良いんだか・・・。」と迷いがあったのですが、なくなりました。
ご家族の気持ちに寄り添ってあげるとしたら、遺品整理することは気持ちを整理できると思うからでございます。

人の死の現場は、静かでもなければ、きれいでもありません。
ご家族に見守られながら、なんてことは実際には少ないんだと思います。
誰にも気づかれず、何か月も経って、人の形をとどめない状態で見つかり、最後のお別れなんてできる状態ではなかったりすることもございます。
そして人の死は、本人も予期せず突然ということの方が多いのだと思います。
鬼マネは遺品整理士になって、自分の最後の準備をしておかないとなあと思うのですが、とはいえ、やっぱり自分はまだ大丈夫~と思ってるのでございます。

遺品整理士は亡くなった方だけではございませんで、半分くらいは生前整理のご依頼です。
施設入所などで、住んでいた賃貸住宅から退居する場合でございます。
高齢化しているという現実は、鬼マネ達はリアルに感じてたりしまして、今月は95歳、99歳と90歳オーバーとのこと。
で、そのお子さんはすでに亡くなられていて、孫世代が片付けを依頼するというケースも増えてきております。
ご高齢な方々は質素な食生活や規則正しい生活で丈夫だけど、高度成長期を生きた60代、70代の世代は長生きできてないのだそうです。
老々介護から、また更に新しいパターンが出てくるってことなんだなと感じてたりします。

ちなみに彼岸花やおやつはエプロン隊として出動させることもあるため、現場は貝塚クラブ状態になってることも多々ございます。(笑)

貝塚クラブで養ったチームワークが、別のところで発揮されるとは、鬼マネ、夢にも思いませんでした。とほほ。