Netflixで韓国ドラマにどっぷりハマっておりましたが、久しぶりに映画の方を見ました。
鬼マネ、佐藤健が大好きなのでございます。
るろ剣は全部見ておりまして、好青年な健くんよりちょっと陰がある方の役の時が好きだったりします。
なのでるろ剣も、いい人の方じゃなくて、人斬り抜刀斎の方の健くんが好きです。
この映画のことも公開前から知ってたのですが、見る機会の逃しておりました。
震災が背景になってるのですが、高齢者を含めた生活困窮者のリアルも描かれていて、人は生きていく中で、誰かに護られたり、護ったりしていくんだってこと、社会福祉はどうあるべきか、実際はどうなのかを見せつけられて、途中からやたら泣けました。
生活保護を受けるか否かのくだりがあるんだけど、高齢者がなぜ?と思うくらい、助けを求めることをしない、できないのは、孤独死の現状にも通じるところがあって、家族や周りの人に護ってもらえてる人は、やっぱり当たり前ではないんだなあと思います。
その中で、佐藤健の演技がもう上手すぎるんですよ。
無口で、目がもうギラギラしてて、周りはみんな敵みたいにやさぐれてるんだけど、それと笑顔が正反対で、「あ、笑った。」とほっとしちゃったくらいで。
目玉がね、澄んでないんですよ。光がない。
黒いんですよねー、気味が悪いくらい黒い。
その目を演技でできる健くんは、すごいなーと思ったのです。
行政が全員を救えないのは、悪いことする人もいるからで、そんなヤツはこらしめてやればよろし、ってそんな簡単なことじゃなくて、でも正直言って、自分は困ってないから関係ないって思ってるし、困ってるなら助けを求めたらよろしって、そんな程度でしか考えてなかったけど、だからこそ、矛盾とか悪循環とか、見て知って、苦しくなったし、誰もがどうにもならない現実に涙が出ました。
ただ、大きなことはできなくても、せめて自分が経験したり、体験したりして、困ったことだけは自分はしないようにしようと思っております。
で、誰かに助けてもらったことは、そのお返しの意味で、別の誰かにしてあげたいと思う。
鬼マネができることは、ほんとに小さなことだけです。
車椅子マークの駐車位置には絶対に停めないとか。
そんなのみんなやることでしょ?と思う人も多いだろうけど、平気であそこに停める人はいるし、実際に見たことある人も多いと思う。
あの位置しか空いてなくても、「ここはだめでしょ。」と停めない人と、「ま、いっか。」と停めちゃう人の違いは大きいと思います。
停めなかったことで、誰かを護ることになればいいと思うし、ひとりの小さな気持ちが、いっぱい集まって、困ってる人や助けを必要としてる人が護られる社会になればいいと思う。
そんなことを考えさせられる映画でございました。