貝塚クラブ 鬼マネの日記

貝塚クラブは千葉市若葉区のママさんバレーのチームです。 鬼マネは貝塚クラブに入部してもう25年くらい経ちまして、いつの間にかチーム最古参になっておりました。 ブログにはバレー以外に、鬼マネの日々のことや、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。

家庭婦人連盟所属。

千葉市(1ブロック)のチームです。

ブログにはバレー以外に、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。


韓国ドラマ ナビレラ -それでも蝶は舞う-

次は何見ようかなー?とインデックス部分をダラダラ見てたら、みっちーが「漫画は読んだ、面白かった。」と言うので見始めました。
これも食わず嫌い発動してたので、結果やっぱりいいドラマでした。
バレエだし、メインキャストのソン・ガン知らなかったし、面白くなさそうだな~と。
もうジンクス決定ですね、鬼マネが見るの躊躇したドラマは、確実に面白いです。(笑)


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70歳のおじいちゃんのドクチュルがバレエを踊りたいという夢を叶えようとすることから始まるお話なのですが、全編ネタバレするので、これから見る人はスルーして下さい。

韓国ドラマは死後の世界を自由に映像化すると前回書きましたけど、おじいちゃんやおばあちゃんを主役にすることも多いです。
これも日本ではあんまりない。
それに認知症をからめてきます。
韓国ドラマでは認知症が出てくること、本当に多いです。
これも日本ではタブーになってるところありますから、大きく違うところかと思います。

ドクチュルの妻役の女優さんは、ナ・ユニさんで、韓国ではおばあちゃん役で有名な女優さんだそうですが、以前見て大号泣したドラマ『ディア・マイ・フレンズ』にも出ておりました。
こちらはおばあちゃん達が主役のドラマで、これ見て「韓国すごいな。」と思ったのでございます。
おばあちゃん達5人を主役にするドラマなんて、日本じゃ見たことなかったですから。
このドラマでも認知症になるおばあちゃんが出てきます。
認知症の実際の進行状況は忠実に描かれているのか?というのはあるけど、そこはドラマだからとスルーしてしまえばよろしと思います。
ナビレラの中にも、認知症が進行して症状が出るシーンを、ドクチョルの目線で映像化していて、視界がぼやけて見えてたり、クリアになるところをピントがあっていくようにしてますが、実際はどうなんだろう?と思います。
ただ、それが正しいにせよ、間違っているにせよ、少なからず「こんな感じなのか。」と認知症を知らない人にはイメージとして伝えられるでしょうから、いいことだと思うのです。
日本だと認知症は「ボケ老人」でしかないし、実際に身内に居たりして認知症がどういう状態になるのかを知っている人ならいいけど、全く知らない人には未知の世界になりがちだと思います。
こうやって普通に映像化することで、介護の世界の人だけ知っていればいいことではなくなるんじゃないかなと思ってしまいます。

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それとやっぱり韓国ドラマは家族を良く描いております。
このドラマでも、ドクチュルの子供達がバレエを始めることや、認知症だと発覚することで、みんながそれぞれ考えます。
韓国でもこんな家族は珍しいのかもしれないけど、でも日本人もかつてはこうやって家族は父親を中心に動いてたんだよなあと思います。
鬼マネはお父さんが絶対で、長男が家を継いで当たり前の時代から、今の薄れていく家族単位の時代に変わっていく中を生きてきてるので、懐かしい感じもするし、失っていく危機感も感じます。

認知症が進んで、色んなことがわからなくなってしまったドクチュルが、チェロクのことは忘れなかったラストシーンは、まーじ涙腺崩壊しました。
鬼父と重なるからでしょうけど、これはおすすめのドラマでございます。

ナビレラの原作は韓国のウェブ漫画だそうです。
探したらピッコマとやらで無料公開されてました。

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ナビレラは他にも夢は諦めるなというメッセージも伝えられていて、登場人物のそれぞれが自分の生き方を探して見つけたりします。
ドクチュルの孫のウノは、父親(ドクチュルの息子で長男)の勧めるがまま、進学も就職も進めてきたんだけど、インターン先のレストランの店長に過小評価されて試験に落ちてしまいます。
この時に、チェロクから自分の幸せな時はいつだったか聞かれて答えられないんですね。
それがきっかけで自分の生き方を考えてみたりします。

ドクチュルの息子で末っ子のドングァンも、医者を辞めてドキュメンタリーを撮ると、フラフラしてたのですが、ドクチョルの認知症の発症があって、ドクチュルのドキュメンタリーを撮ることにします。
ドクチュルのそばに居ることで、彼もまた自分の生き方を改めて考えてみることになっていきます。

何かとチェロクに難癖つけては嫌がらせしてたホボムも、サッカーを辞めるきっかけはチェロクの父親のせいだとくさっていたのを、ドクチュルやチェロクを見るうちに変わっていき、再び選手を目指して歩き出しました。

この辺の登場人物たちのそれぞれも、ひとつひとつが素敵なお話になっておりまして、でもさほど熱くない。
まあ、おじいちゃんが主人公のお話なので、ゆる~くぬる~く描いているんでしょうけど、そういう温度調節も絶妙だよなあと思います。

最後まで見てわかったけど、このドラマの主人公はチェロクではなくてドクチュルなんですね。
バレエのシーンのチェロクは本当に美しくて、ソン・ガンを初めて見た鬼マネは、「バレリーナがドラマに出たのかなあ?」と思ったくらいです。
(調べたら、引きのバレエシーンは吹き替えてたようでございますが、それでも要所要所は彼が半年だかレッスンして実際に踊ってるそうです。)