貝塚クラブ 鬼マネの日記

貝塚クラブは千葉市若葉区のママさんバレーのチームです。 鬼マネは貝塚クラブに入部してもう25年くらい経ちまして、いつの間にかチーム最古参になっておりました。 ブログにはバレー以外に、鬼マネの日々のことや、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。

家庭婦人連盟所属。

千葉市(1ブロック)のチームです。

ブログにはバレー以外に、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。


鬼父の介護日記 その後の鬼父

鬼父、施設に入所、からの夜中の救急搬送、からの即入院、からの、退院と、この1ヶ月怒濤の日々を送らせて頂いておりました。はい。
入院は約1ヶ月でしたが、今日無事に退院いたしました。
先日急逝した渡辺徹さんの病名を聞いて、ぎょっとしましたが、鬼父も敗血症性ショックで救急搬送されたのございました。

その前に老健から3ヶ月経って退所してくるってことで、在宅介護の準備して、実家に介護ベットやら手すりやら、車椅子やらを手配してもらったり、入所前に行ってたデイサービスだけでなく、家に来てもらうためのヘルパーさんお願いしたりと大忙しだったのですが、急展開して別のデイサービスの施設から、特養の方に空きができたから入所させないか?となって。
ここでまず一関門通過せねばならなかったわけですよ。
3ヶ月、ひとりで暮らして問題児化してた鬼母を、特養入所の説得しなくちゃいけなかったのですね。
施設の方やケアマネさんと相談して、鬼父の状態では3日で根を上げるだろうと踏んで、特養入所の話しは根を上げたタイミングでしようってことになってたんですね。
予想通り3日ともたず鬼母は根を上げたのですが、さみしさの方もなかなかのものだったらしく、せっかく少し改善してた鬼マネとの関係はまた悪化しました。
でも、次いつ空くかわからない特養入所を諦めるつもりはなかったし、また鬼母がおかしな行動するかもしれなかったし、現実自宅での介護は無理でしたので。
入所の前日、持ち物の準備をする鬼マネに、鬼母はずーっと恨み辛みを言い続け、最後は鬼マネも鬼母も、一緒に来てもらってたみっちーも号泣しておりました。
私たちのやり取りを、横で鬼父は聞いてたのですが、
「お父さん、施設に入れられちゃうのよ。もう私に会えないのよ。いやよね?」
とやる鬼母に、鬼父は、
「だいじょうぶ~。」「だいじょうぶだ~。」
と、笑って答えておりました。
最後の「いやよね?」は、毎度の鬼母の誘導尋問作戦で、今までは鬼父はまんまと「うん。」と答えてしまってたのですが、不思議なことにこの日は、「だいじょうぶだー。」と答えてたんですね。
そうなると、鬼母は、「いいの?だいじょうぶなの?」と聞くことになるわけで、それに対しての鬼父の答えは「うん。」になってしまうのですね。
なぜかこのやり取りを何度鬼母が繰り返しても、鬼父はいつものように「うん。」と答えてしまうことはなく、「だいじょうぶだー。」で返してきておりました。
自分本位で考えさせてもらえば、鬼父はわかってそう言ってたんじゃないかと。
これはねー、ちょっと鬼マネにはたまらなかったですけどね。

で、すったもんだの大騒ぎで特養入所してわずか1週間。
真夜中に施設から電話あって、急変したから今から救急搬送するので、病院に来て下さいと。
発熱の症状があったので、なかなか受け入れ先が決まりませんでしたが、搬送先が千葉メディカルセンターだってことになり、3時ころだったかなー、駆けつけました。
まだこの時は、「あらまあ。」くらいに考えてたのでございます。
大したことないんだろうと。
医師が説明するのでどうぞ、と通されて、詳しくなんて言われたか良く覚えてませんが、鬼マネはヘラヘラ笑うのを一瞬でやめました。
真夜中の待合室で、ひとりで待ってて、看護師さんが来て、なんかいっぱい書類書かされて、なんか言われて、やっとこさ声発したんですけど、
「今、先生から、死ぬかもしれないって言われたんですけど。」
そこまで言って、もうあとは号泣でした。
号泣する鬼マネ見て気の毒になったのか、容体がちょっと落ち着いたところで鬼父に会わせてくれまして。
「運ばれて来た時はほんとに状態悪かったんですけど、今はだいぶ落ち着いたので、すぐどうこうというのはないですよ、大丈夫ですから。」
今までにも何度も看護師さんにこんな風に落ち着かせてもらったなあと、そんなことを考えておりました。
その時の鬼父は、見たことないくらい苦しそうで、「パパのこんな顔見たことなかったなあ。」と、そんなことをぼんやり考えてしまいました。
そのまま入院となったのですが、その時はね、覚悟はしてるけど、このまま死なれるのは嫌だと思ったのでございます。
特養に入所させた日に、施設の中庭を見て、「パパの終の棲家はここになるんだな。」と、覚悟したのですよ。
まあだから、病院ではなくて、今回は良くなって退院してもらわないと、って思ったのでございます。

鬼父は尿路感染と誤嚥性肺炎でした。
1ヶ月かかりましたが無事今日退院となりまして、施設に戻って行きました。
老健からすぐに特養に入れたのも強運だと彼岸花たちに言われましたが、今回も悪化せずに回復できたのは強運のせいだと思われます。
施設の方たちも、退院をとても喜んでくれましたし、コロナで面会はできないので、直接会えてませんが、動画撮って見せてくれまして、元気になったのを確認できたので何よりでございます。

が、鬼母との関係は更に悪化しております。
鬼ババも鬼父も、認知症でしたが、鬼母の被害妄想系の認知症には免疫がございませんで、いちいちダメージくらってしまい、だいぶメンタルやられております。
いくら認知症でも、思ってないことは言わないだろうと思っちゃうからなのですが、投げつけられる言葉に参ってしまいます。
スルーできてるつもりでしたが、飛蚊症に始まり、今度は帯状疱疹発症で、先生から「そうやって笑い飛ばしてるけど、大変だよね。」と労られてしまい、尚更参ってしまっております。

自分自身ができることやっていればいいんだと思う反面、身体に出てきてるってことは、「もういいんじゃね?ってことなのかなあ?」とか思ったりもします。
鬼マネは、自分が違うからじゃないけど、「弱者アピールキャラ」の心理が全く理解できないです。
ただ、ツワモノキャラにも種類があって、弱さを見せらないツワモノキャラと弱いことを嫌うツワモノキャラと、真のツワモノといるんだと思うのです。
真のツワモノじゃないツワモノは、本当は弱いということを自覚していて、でもそういう自分を出したり見せたり、人に気づかれたりすることも苦手なので、ダメージくらってても出せず、結果身体に現れてしまい、またそういう自分に凹んだりしてしまう。
鬼母見てると、ほんとは鬼マネの3倍くらい強いのにと思うし、まあでもそんな生き方して人生楽しいのか?と思うのです。
人の痛みをわかろうとしない生き方なんて、鬼マネにはできないし、したいとも思わない。
誰からも理解されないことが一番さみしいことだと、鬼マネは思うのでございます。