貝塚クラブ 鬼マネの日記

貝塚クラブは千葉市若葉区のママさんバレーのチームです。 鬼マネは貝塚クラブに入部してもう25年くらい経ちまして、いつの間にかチーム最古参になっておりました。 ブログにはバレー以外に、鬼マネの日々のことや、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。

家庭婦人連盟所属。

千葉市(1ブロック)のチームです。

ブログにはバレー以外に、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。


鬼父の介護日記 本当に必要なこと

今日は鬼マネ、研修で厚木に行っておりました。
帰宅して、バックを置いたか置かないかくらいのタイミングで、電話が鳴りました。
鬼母からでございました。
「鬼父が具合悪くて、救急車を呼んだから、すぐ来て下さい。」
普段は携帯にかけてくるのに、こういう時だけはなぜか家電にかけてくる鬼母でございます。
家電には出ないようにしてるので、留守電になってしまうのですが、メッセージを入れておりました。
すぐかけ直すと、お風呂に入ってて痛いと騒ぐから救急車呼んだと。
病院決まったらまた連絡するとのこと。
座ろうかなーと思ったらまた電話が鳴り、今度は救急隊の方でした。
様子を見てるけど、身体的には問題なさそうで、今は特に症状がないと言ってる、でも認知症もあるし、娘さんに確認して欲しいと言われました。
大丈夫なら引き上げて頂いていいですよ、と伝えましたが、そういうわけにはいかないようでした。
そのまま急いで実家まで向かいました。
とはいえ、都賀から生実までは急いでも30分近くかかるわけで。
着いたら救急車の中で、鬼父と鬼母が待っていて、救急隊の方から経緯を説明されました。
「お父さんの様子はどうですか?」
電話でも伝えたのですが、普段の様子なら母が判断できるはずですけど?
母が私に、と言ったのか、救急隊の方の判断なのかはわかりません。
鬼父は普段からほげほげしてるので、それが認知症からきてるのか、何か症状が出てるのかは、確かに救急隊の人には判断できないと思います。
鬼父はいつも通りでした。
「どこか痛い?家に帰るけど、大丈夫?」
「うん、大丈夫、大丈夫。」
本当に具合が悪くなったときもあるので、大丈夫じゃないときは、大丈夫とは言わないのです、鬼父。

救急隊の人に家まで運んでもらって、最後は自分で歩かせました。
歩いてる鬼父を見せれば、救急隊の人も安心するだろうと思ったし、立たせてみたら、何かあればわかると思ったからでございます。

実は鬼父よりも鬼母の方が問題だというのは、私たち家族や親戚はわかってたりします。
最近は担当のケアマネさんにも気づき始めてるようです。
鬼マネ家に限らず、だんなさんの認知症発症を認めようとしない奥さんは、結構いるそうです。
鬼父のように早めに治療できていればいいのですが、進行していよいよダメだって状況になるまで、奥さんは認めようとしなかったりします。
鬼母は今でも、認知症は改善すると言葉に出して言ったりします。
何度も進行を緩やかにしてるだけで、認知症は治りはしないと言ってるのですが、その時は理解したようなことを言うけど、繰り返しです。
「お父さんがお金隠した。」
鬼母が今までに訴えた分だけで田園調布に家が建ちます。
隠されたまま発見されていないので、亜門達は「トレジャーハンターしてやる、見つけたら俺のもんだ!」とゲラゲラ笑ってます。
以前ならまだしも、今の鬼父はお金の概念もほぼなくなっています。
万が一、隠したとしても、見つからないわけがないです。
家の中を移動するのがやっとな鬼父が、鬼母が目を離した隙に遠くまで隠しに行けるわけがないですから。
でも、鬼母は認めないです。
鬼父がそうそう動けないことも、「隠す」ことなんてできなくなってることも。
そして、「お父さんに聞いたら出してきてくれるって言うんだけど。」とか言います。
聞いて答えられるわけがないです。
さっきした注射のことも忘れてしまうのに。
そして、鬼父に聞いてみてることも、鬼父が言ったことを聞くことも、おかしなことを言ってると鬼母自身がわからないところが問題なわけで。
みっちーたちは現実的なので、問い詰めたりします。
「そんなに隠されるのに、なんで出したままにしとくの?」
「お父さんがわからないタンスの上に隠しておいたのよ。」
「よたよたしか歩けないじじが、そんな高いところにあるお金が取れるわけ?」
「そうなんだけどー。でもー。」

今日の騒ぎも、お風呂に入れたからなわけで、鬼マネは「だったら家で入れなければいい。」になってしまいます。
実際、週2回デイサービスに行ってるし、そこで入浴させてもらってるんですね。
先日も立ち上がれなくなって、鬼マネが介助して救出したりしてるのだから、家でお風呂に入れるのをやめればいい。
でも鬼母はそこを変に認めないんですね。お風呂に入れば出られる、それが当たり前、のまま。
湯船に浸かった態勢で、立ち上がれなくなったことは認めないんです。

鬼母は、電話口で言いました。
鬼父がこうなったの話しのすぐ後に「私もお風呂から出たばかりで寒くて震えてる。」と。
鬼母は定期的に「もう限界。」「一睡もできなくてフラフラしてる。」「お父さんを施設に入れる。」を言います。
電話は大体、週末の午後。
曜日の感覚がないわりには、決まって週末です。
本当に必要なことは、鬼父の面倒をみてあげたりすることではなくて、鬼母の話し相手してあげたり、電話してあげたり、そういうことなんだと思います。

鬼マネは親孝行ではないので、できれば何事もないままで居て欲しいし、鬼母から電話がくると、一瞬躊躇します。
でも、一人っ子なので、『自分がやるべきこと』になるんだと思うから、放っておくこともしない。まあ、その程度です。