- 作者: 桐野夏生,香山二三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/07/13
- メディア: 文庫
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村野ミロシリーズの1作目。(2作目は『天使に見捨てられた夜』)
先に2作目を読んでて面白かったので読んでみました。
1作目では、まだミロは探偵になってなかったんですねえ。
親友が恋人から預かった1億円を持って消えたことで、ミロはあらぬ疑いをかけられ、事件に巻き込まれていきます。
女流ハードボイルド作家、と名づけられてるくらいのクールさ。
高村薫と同様、女性らしさがあんまり感じない書き方が気に入ってます。
2作目と共通してるのは、登場する男とミロが、恋に落ちそうになるけどならない、というところ。
深い傷を負ってるせいで、自分を「愛しようのない女」だと言っております。
その不器用さと危うさが、なんとなく共感するのかなー?なんて。(笑)