貝塚クラブ 鬼マネの日記

貝塚クラブは千葉市若葉区のママさんバレーのチームです。 鬼マネは貝塚クラブに入部してもう25年くらい経ちまして、いつの間にかチーム最古参になっておりました。 ブログにはバレー以外に、鬼マネの日々のことや、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。

家庭婦人連盟所属。

千葉市(1ブロック)のチームです。

ブログにはバレー以外に、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。


悪人/吉田修一

久しぶりに西都賀のトルバ堂書店に行ったら、レジの横に置かれてたので、思わず即買いしちゃいました。
ほんとは映画のほうを先に見たかったんですけど、原作を読んでしまうのもいいかな?と。
読み終わって、それが良かったのかどうか、ちょっと不安ではあります。
まあでも、読みながら、祐一は妻夫木くんを常に想像してたし、光代は深津さんになってたし、イメージに誤差は出ないかーと思うし。

妻夫木くんが熱望したっていうのが、わかる気がします。
無口で無表情な役柄が、今までの妻夫木くんのキャラじゃないって、映画の宣伝とかで散々言ってたけど、鬼マネはばっちりハマってるのに・・・と思いましたです。
笑わない妻夫木くんって、あんなに騒ぐほど違うイメージじゃないと思うんですけど、どうでしょう?
ちなみに鬼マネ、妻夫木くん、大好物です。(←この言い方、怖いからやめろと、みっちーに注意されました。ごもっとも。)

深津さんがモントリオール世界映画祭で受賞したりしたので、大騒ぎになってますけど、この本、まぢで面白かったです。
いやー、久しぶりに面白かったし、電車の中で読んでたんですけど、涙出てきちゃって困りました。
あんまり面白くて、上下巻を2日で読み終わっちゃって、なんかさみしいです。
「えー、もう終わっちゃうんだけど。」
と、思いながら読んでしまいましたから。


『誰が悪人なのか』って、読み終わって考えてます。
ネタバレになりそうなので、これから読む人や、映画見ようと思ってる人は、この先読むのはやめておいて下さい。


鬼マネは、ふたり。
祐一の母親と増尾だと思ってるんですけど。
もう、祐一が母親に置き去りにされるシーンをイメージして、哀しくて泣けました。
だから、金をせびったって途中で出てきた話しで、その祐一の気持ちがわかっちゃったんですよ。
正直言って、ほんとに居るの?こんな馬鹿母、って思ったけど、鬼マネのほんとのおかんだって、近いものありますから。
「そっか、いるんだよな。」
と、思いました。
子供より、好きな男。
まあでも許した祐一の気持ちも、わかっちゃったりするんです。
お母さんだから、ってことじゃなかったりするんですよね。
その時の自分の一番を優先してしまう人。
子供より男。
で、後で子供に会いに来たりするのは、その時は一番「申し訳ない」と思うから。
でもまた、一番なものができると、そっちを優先するんです。
祐一も、そういうことか、じゃあしょうがないかって、諦めてたっていうか、うまく言えないけど、受け入れてたってことなんだろうなと思うんです。
金せびったって言うのは、ほんとにわかる。
鬼マネも、「金くらいもらったっていいだろ、そのくらいのことしてるんだし、それでおあいこにしてやるよ。」って思ってましたから。
「返せ。」って平気で言ってきますよ、こういう母親。(笑)


よく考えたら、男と女で違うし、養子にまではなってないから、微妙に違うんだけど、鬼マネもばあさんに育てられたみたいなもんなので、祐一に近かったりするんですねえ。
共通点は他にも微妙にあって、鬼母は長崎出身なので、方言が笑えちゃったりしましたね。
「ああ、母さんと同じだー。」って。
「〜せんね。」とか。(笑)


光代の行動もすごくリアルでした。
出会い系サイトとか、利用してた時期、鬼マネもありましたから。(笑)
だから最後に光代が話してるところも、わかる気がするんです。
でもさみしかった。
祐一は違うよ、なんでわかってあげねーんだよって。
でも確かに、自分が光代ならそうじゃなかったのかもと思うのかもしれない。
メールで始まると、スタートからリアルとは違いますからね。
顔の見えない相手だから、素で居られるって言うけど、その素も自分の中のもうひとりの自分だったりしますから。
本のどっかで言ってたけど、もうひとりの自分なんて居ないってことがわかっちゃうんですよ。
出会い系で知り合った相手へのメールって、およそリアルの自分とは違ってたりしますからねーっ!(爆)
あ、もう利用してないですよ。ちょーっとさみしかった時期に愛用してましたけど、なんか違うんですよね、なんか。(笑)


改めて思ったんですけど。
無口で、背が高くて、ムダにイケメンで、まさに祐一みたいな男が、鬼マネはどストライクなんだなーって。(爆)
ま、要するにファザコンなんですよ。
鬼父が若い頃祐一みたいな男だっただろうと思いますから。
いまはただのじい様ですけど。