- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
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少年法をテーマにした小説を読むと、いつもなんともやりきれない気持ちになります。
加害者側になることはないという前提のもとに読むせいでもあるんでしょうけど。
自分の子供が未成年にひどい殺され方をしたら、私は長峰と同じことするだろうかと、想像してみました。
気持ちは理解できても、実際には行動できないだろうなと思います。
多くの親がそうだと思う。
「それができたら、どんなに楽になるだろう。」
でもそう思った瞬間、
「ほんとに楽になるんだろうか?」
の、疑問が湧きます。
加害者にも親がいて、加害者に復讐したら、その親も同じ気持ちになるんだよなと。
ループです。
で、思う。
「復讐は復讐を呼ぶ。」
なるほど、だから法律で決められてるのか。
終わらない。
だから誰かが止めなければならない。
でも、誰が?
やっぱりループです。
一番は、犯罪を犯させないようにすること。
親の責任は、どこまでも重大なんだなーと、ため息が出ました。
殺されていい人なんていちゃあいけないんですよね。
でもそんな人間を作ってしまうのも、また人なんだなあと。