貝塚クラブ 鬼マネの日記

貝塚クラブは千葉市若葉区のママさんバレーのチームです。 鬼マネは貝塚クラブに入部してもう25年くらい経ちまして、いつの間にかチーム最古参になっておりました。 ブログにはバレー以外に、鬼マネの日々のことや、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。

家庭婦人連盟所属。

千葉市(1ブロック)のチームです。

ブログにはバレー以外に、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。


あおい/西加奈子

読みながらずーっと感じてたのは、映像化されそうだなーということで。
主人公(あ、そういえば、名前なんだったっけ。『さっちゃん』って呼ばれてるトコあるけど。)にしろ、カザマくんにしろ、ママさんにしろ、みいちゃんにしろ、森さんにしろ。
有名な俳優がやってもいいし、無名の新人がやってもいいしって感じ。
ただ読んでて、ずっと読んでるシーンが浮かぶ。
本屋さんとか、スナックとか、町の風景とか。
もちろん漠然としてるんだけど、本の中にはほとんどシーンが浮かばなかったり、不愉快になるくらい、文章とイメージがつながらないものもあるので、こんなにリアルに浮かぶのは、それだけ面白いってことになるのかなーと思った。


誰かの感じに似てる、といえばそうなんだろうなと思う。
吉本ばななあたりか。
なんとかいにおのソラニンとかのマンガにも似てる雰囲気あるし。
『さくら』が面白かったので、この人の出した本を続けて読んでみてるんだけど、これもまあ面白かった。
アラフォーにギリギリしがみついてる鬼マネからしたら、忘れかけてた青春のひとコマって、感じもしちゃうんだけど。(笑)


若い頃って、来るものを拒まず、去るものは追わず、でもさみしいって感じだったなーと思った。
身近な存在(まあ友達ってことになるんだろうな。)が、自分より早く大人になっていくことが、やたらさみしかったもんだった。
自分も・・・と思いつつ、即否定したりして。
「まだ、ヤンチャでいいじゃん。」
みたいな。


都内に住んで仕事ばっかりしてたある日、幼馴染と久しぶりに会って、幕張あたりのホテルのロビーでお茶したとき、
「なんか、こういうの知ってるんだ。なんか、鬼マネ、大人って感じだよね。」
そういいながら、ちょっと納得いかない顔されたっけ。
ホテルは泊まるお客さんだけが入れるってわけじゃないってことは、大人になれば誰だって覚える。
それを少し早く覚えて、スマートに動いたことが、あの頃の彼女には納得いかなかったんだろう。
自分が知らなかったことも、私が知ってることも。
大人になるってかっこいいことで、なんかさみしい。
私も良くそう思ってたなーと、そんなことを思い出した。