貝塚クラブ 鬼マネの日記

貝塚クラブは千葉市若葉区のママさんバレーのチームです。 鬼マネは貝塚クラブに入部してもう25年くらい経ちまして、いつの間にかチーム最古参になっておりました。 ブログにはバレー以外に、鬼マネの日々のことや、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。

家庭婦人連盟所属。

千葉市(1ブロック)のチームです。

ブログにはバレー以外に、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。


幸せとか感謝とか

全部つながってるんだなあと思ったりしてます。
今回、久しぶりの古巣でもあるギョーカイというか、芸能界のお仕事してみて。
風間三姉妹の再結成が30年ぶりだってことだけど、素敵な3人の周りには、素敵な人たちが揃いも揃って結集してて、そんな中でほんっとにいい仕事させてもらったんだよなーって。
でもそれは私の中で、ぜーんぶつながってて、今だったから私は『いい仕事ができた』って思えるわけで、今までの私がいなかったら、こうはならなかったんだよなあって。

ヘアメイクの仕事は、その人をきれいにするってことがメインの仕事ではないんだって、それは私は結構最初のころから自分で信念として持ってやってきてはいたんです。
だから、相手が芸能人だろうと、夜のお嬢たちだろうと、友達だろうと、そこは全く同じ気持ちで仕事させてもらってるんです。
心のケア。心のメイク。
今回仕事の話しもらって、もしかしたら去年だったらやらなかったかもしれなかったんです。
今だったから。
私を必要としてくれるんなら、それなら全力でやらせて頂きます。って。
なんでかなあ?って自分でも不思議だったんですけど、終わってみて、ああ、そういうことだったんだなあって。

姫は久しぶりも久しぶりの大仕事だってことで、ものすごく緊張というか、不安というか、そういうの感じてるんだなっていうのは、会う前からなんとなく感じてたんです。
でも私も不安。姫のために行くのに、私が不安になってるわけにはいかなくて、でもその不安を少しでも解消するには、みっちーにそばに居てもらうことは必須でした。
みっちーが火曜日でお休みで、だからアシスタントで来てくれるって、そうなったのも、やっぱりつながってたからなんだろうなあって思うんです。
今考えれば、最初の仕事がごきげんようの収録で、それが急きょ湾岸スタジオからフジテレビ本社に変更になったのも、それもやっぱり何かつながってたからだったんだろうなあって思うんです。

初日はともかく、2回目の撮影の時はもう昔の勘みたいなのもすっかり復活できてて、それは自分でも「ちゃんとやってきたってことなんだろうなあ。」なんて、自画自賛し始めてて。(笑)
忘れてた細かいことも、なんだろうなあ、脳がクリアになっていくっていうのか。
気がつくと、コンサートのことばっかり考えてる自分に変化してて、あの感じ、なんか心地よかったなあ。

若いころって、やっぱり自分が入れられる容量って、そんなに多くなくて、目いっぱい仕事してたようで、実際は今の方が数倍色んなことができたんだろうなと思うのです。
姫とはあうんの呼吸みたいなのが、最初からあって、髪形とかメイクとか、そう言えば多分一度も合わなかったことがなかったんじゃないかなと思います。
私がこうしようかな?と思ってると、姫も同じこと言ってくる。
「そう思ってた。」とか姫から「でがしょ?」とか、毎回そんな感じ。
あんまりそれが普通に繰り返されてきてたから、そういうもんだと思ってたけど、そうではないってことも、今回初めて気付いたかもしれないな。

実は私の中で、ヘアメイクの仕事の現場と、バレーって、近いものがあると感じてて、その瞬間の一体感とか、達成感とか、貝塚で感じてきたことと、かなり近かったりするんだな。
今回も始まる前に円陣とかやってて、「試合の前と同じぢゃん。」って、ニガ笑いしちゃってた。
試合だって言えばなんでも許される感じとかも。(爆)

初日終わって、靴がきつくて足が痛かったっていうのもあるけど、極度の緊張状態と興奮で、帰りの電車でものすごく疲れてしまって、ちょっと普通に立てないくらいまでなってて、亜門にSOSして駅まで迎えに来てもらったんですね。
なのに、いきなり八つ当たりというか、ぶりぶり怒りまくって。
でもそんなになってる私に逆ギレもしないで、「コンビニ寄るか?」とか話しかけたりしてくれて。
うわー、だめだめじゃん、ぢぶん。と思ってたけど、どうにもならなかったです。

で、二日目に姫から衝撃のカミングアウトされて、ほんとはメイクしながら泣きそうだったんだけど、多分涙目になってたんだけど、でも私の役目は姫が最後までリラックスして思いっきり仕事してもらうことで。
今考えれば、そう無意識に考えてて、その時はさらっと聞いてたし、でも自分の思うこと言っちゃってた感じ。
多分自分のモードがそういうモードにプログラミングされてたんだと、そう思うな。うん。

二日目は姫の娘ちゃんも駆けつけて、彼女ってばおかんを見て開口一番、
「ママ、すっごい美人!」
って。
美人って単語は普通使わないだろうけど、わざわざ日本語に変換して言ってるんだねって、姫とも笑ったけど、彼女は8歳にしてそういうことに気配りできるんだなあってものすごく感動してしまった。
それも姫の愛情をきっちり受けて、姫の素敵なところをしっかりDNAで受け取ってるんだなあって。
姫は、ほんとはものすごく優しくて、ものすごく気配りできる人。
そのことを自分ではあんまり良くわかってなくて、私は昔から素を出せばいいのにって言ってたんだけど、姫も若かったから照れくさかったんだろうと思う。
一見クールな姫を今でも応援してくれるファンの人たちは、そんな姫の透けて見える奥の姫を見れた人なんだろうなって思ったりする。
コンサートが始まって、娘ちゃんが立ちあがって一緒に踊ってる姿を見つけた時は、もう涙腺が一気にぶっ壊れた。(笑)

コンサート終わって、それぞれに挨拶して、最後に姫と向き合った時。
姫が30年間お互いに言わないできた言葉を言おうとしてて、でも私はそれ止めた。
全力で。
言わなくていい。言わなくてもわかってるから。
だって、それが私の、ばあやの仕事なんだから。
だからそういうの全部こめて、多分初めて私たちはがっちり握手してた。
私こそ、こんないい仕事させてくれてありがとう。
私の仕事をやらせてくれてありがとう。

静かになった楽屋で、一緒に仕事した唯ちゃんのヘアメイクの押田さんとちょっとお話しした。
押田さんは私よりひとつ年上で、なのに今もまだ現場に出てる。
そのことを聞いてみた。
「なんで経営のほうとかにいかなかったんですか?事務所やったりするんじゃない?普通。」
「そっちは向いてないんですよ。呼んでくれてる間はやろうって思ってたら、50歳になっちゃったんですよねー。」
で言ってた。
押田さんも唯ちゃんを姫と私より前からずーっと担当している方。
「ボクみたいに長いことこの仕事やってる人に、ずっと同じ人をやってられるって素敵ですよ、って言われたんですよね。でも、今回みたいに由真ちゃんが久しぶりに仕事する時に、あの人って呼ばれるってことは素敵だとボクは思いますよ。」
ものすごく嬉しくて、「泣いちゃうから止めて下さいー。って誤魔化したけど。
そんな風に私たちのこと見てたのかーって。
で、そういうことかーって。
結花ちゃんを担当してたみほちゃんには、「他のヘアメイクさんと一緒に仕事するなんてないことだから、ほんとに勉強になりました!」って。
私、若い頃は自信がないことを隠すためにとんがってたから、そんな風に先輩に言えたことなかったなあって。

おばちゃんになった今だからできたことがいっぱいあって、いいこともあんまり良くないことも、やっぱり全部つながってたんだなあと思った。

帰りはまた亜門が迎えに来てくれて、帰り道ちょっと興奮気味に仕事のこと話したら、
「芸能人が仕事じゃないことでいろいろ不幸なことが多いのは、そうやって普通じゃ体験できないような幸せなことを経験できるからなのかもしれないよねえ。」
って言って、それ聞いてはっとした。
私も自分では全く感じてないけど、人生シャバダバなのは、今回の仕事みたいに幸せだと思えたりすることが多いせいなのかもしれないなあって。
だとしたら、やっぱり感謝で、じゃあまあいいのかって。
神様は人に、幸せと不幸せをおんなじ分だけ与えるって、それ実は信じてて、だから私は自分のことを人から「頑張ってる。」とか「大変そう。」とか言われても、「いや、そうでもねーぞ?」と思ってた。
離婚した代わりに、私は自分のやりたいことできてて、子供たちと楽しくやれてて、周りの人に支えてもらってて、愉快な仲間達がわんさかいて。
自分ひとりでやってこれたわけじゃないから。

幸せとか、感謝って言葉、言えば言っただけウソ臭く聞こえる気がして、思うだけで声に出して言わないできたけれど。
生誕50周年を迎えるにあたって、言っちゃってもいいんじゃないかねえ?と思っております。

いやー、それにしても楽しかったなー。

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