- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/07
- メディア: 文庫
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これ、どっかで聞いた話しだなーと思って読んでたら、あとがきでなるほど、でした。
2000年に報道された、新潟県柏崎市の少女監禁事件です。
9歳の少女を9年間自室に監禁してたという事件。
桐野作品は、ときどき現実の事件を思い出させるものがあります。
「なぜ逃げなかったんだろう?」と誰もが思った事件でした。
「何かされてたんじゃないか?」とも。
これ読んで、想像や共感をするには自分とは劇的にかけ離れた状況なのですが、「そうだったのかも。」とは感じられたりしました。
今騒いでるエビぞーの事件もそうでしょうけれど、ひとつの事件には、表に出てくることだけではなく、色んな側面と表には出ない複線と、被害者と加害者の心の中があるのだと思います。