貝塚クラブ 鬼マネの日記

貝塚クラブは千葉市若葉区のママさんバレーのチームです。 鬼マネは貝塚クラブに入部してもう25年くらい経ちまして、いつの間にかチーム最古参になっておりました。 ブログにはバレー以外に、鬼マネの日々のことや、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。

家庭婦人連盟所属。

千葉市(1ブロック)のチームです。

ブログにはバレー以外に、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。


OUT/桐野夏生


OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)

OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)


1999年にドラマ化されていて、その後に一度読んでたのですが、また読みたくなってしまいました。
ドラマでは香取雅子を田中美佐子がやったのですが、すごく良かった記憶があります。
それまであんまり田中美佐子って好きじゃなかったんですけど、このクールな香取雅子を良く演じてた記憶があります。
(ちなみにブラジル人ハーフっていう設定の宮森役を伊藤英明がやってたんですねー!びっくりした。ってか、覚えてない。)


弁当工場で働く4人の女達が起こした事件なんですけど、まあこれが面白い。
ストーリーの展開がぐっちゃぐちゃになっていくところがね、最後まで「これでどうなるんだよー!」って感じで進んでいくんですわ。
ってか、鬼マネ的には、香取雅子に逃げ切って欲しいもんだから、そういう気持ちで読んでて、だから余計ハラハラしちゃったんでしょうねー。
クールでダークで頭がいい女。
桐野作品に良く出てくる鬼マネが好きなキャラが、この作品の中では香取雅子なんですよ。


普通に暮らしていけば、絶対に踏み越えなかったであろう境界線を、越えてしまったのは香取雅子だと、鬼マネは読んでて思いました。
事件を起こしたのは弥生。
それを助けようと思ったか、思わなかったかは、タイミングなんだろうと思うんです。
それって、誰にもあることなんじゃなかろうか?と、ふと思いました。
昨日なら越えなかった境界線。
明日でも越えなかったかもしれない。
何事も偶然ではなく、必然だと考える鬼マネにとっては、雅子がどんどん巻き込まれていくことも、『自分で撒いた種』として読んでおりました。
だからこそ、切り抜けて欲しい、逃げ切って欲しいと思っちゃうんでしょうね。


ちなみにこの4人の中の彼岸花的キャラは、邦子だと思いましたです。
この邦子、まぢでむかつく。(爆)
雅子は最初、邦子がおしゃべりだからってことで、メンバーから外したのに、絶妙のタイミングで首突っ込んでくるんですよ。
んで、仕方なく巻き込んだら、いい加減なことして全員を窮地に追い込んだり、カンタンに裏切っちゃったり。
まあ、それが原因でぶっ殺されて、雅子たちにバラバラにされるから、ザマーミロなんですけどね。(爆)
彼岸花が裏切ったりテキトーなことやったりするわけぢゃないんだけど、存在的になんか同じ匂いを感じるんですねー。


いつも桐野作品は、どこかが超リアルなんですけど、この作品は、主婦の描き方がリアル。
服装とか、乗ってる車とか、家の中の様子とか。
リアルすぎて目の前に映像として浮かんできちゃって、なーんかやっぱり滅入りました。


寝る前ですよ、寝る前。ってことで、ポチっとな→にほんブログ村 その他スポーツブログ ママさんバレーへ
にほんブログ村