- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/10
- メディア: 文庫
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これ知らないで読んでてびっくりしたんですけど。
今までシリーズで読んでた村野ミロの父、村野善三が主人公だったんですよ。
初版が1998年だから、もうずいぶん前からスタートしてたシリーズってことだったんですねー。
ミロの母親との出会いとか、「ああ、そういうことだったのか。」みたいなことが書かれてて、知らずに読み始めたとはいえ、いやー、面白かったです。
桐野作品って、鬼マネが好きなのはハードボイルド系なほうですけど、最初に注目したのは、『OUT』でした。
普通の主婦達が起こした事件ってことで。
田中美佐子で映画化かドラマ化されてるのを見て、いやー、おもしれー!ってね。
ちゃんと本を読んだのは、実は最近です。
女性っぽくないんですよね。
書いてるのも男社会だったりするし。
暗くて、重い。
そんな感じが気に入っております。
これはミロシリーズに出てきてたクールな善三とはちょっと違って、まだ若くて熱い善三だったりします。
「ああ、お父さんも若いときがあったんだねー。」
と、ちょっとほっとしたりして。(笑)