- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/05/17
- メディア: 文庫
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前に一度読んだみたいですけど、買っちゃったので読んじゃいました。
2回目でも面白かったです。
実際にこんなことができるのか?
できるとしたら、その思いの深さはどれほどのものなのか?
なぜそこまで思えるのか?
ある意味うらやましくもありつつ、でもそばに居るのに、決して触れることのない関係って、ものすごく悲しいんじゃないかって思います。
心の支えになるんだろうか。
相手が距離を保って守り続けてくれることで、余計にお互いの約束を守り続けることになるんだろうけれど、それが却って辛くなる気がします。
私には、できないことだなあと。
絶対的な味方。
自分サイドで居てくれる存在。
どっかで疑ってしまうだろうし、どっかでギブアップしてしまいそうだし。
絶対の存在。
本当に支えになるのだろうか?って、私には信じきれない気がします。
あとがきで馳星周氏が書いてますけど、最後まで主人公のふたりの気持ちは書かれてないんですよね、この小説。
なぜそうしたのか。
何がそうさせたのか。
それが最後まで明らかにされないんです。
だから、ずっと考えてしまう。