貝塚クラブ 鬼マネの日記

貝塚クラブは千葉市若葉区のママさんバレーのチームです。 鬼マネは貝塚クラブに入部してもう25年くらい経ちまして、いつの間にかチーム最古参になっておりました。 ブログにはバレー以外に、鬼マネの日々のことや、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。

家庭婦人連盟所属。

千葉市(1ブロック)のチームです。

ブログにはバレー以外に、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。


ダーク/桐野夏生


ダーク (上) (講談社文庫)

ダーク (上) (講談社文庫)


ダーク (下) (講談社文庫)

ダーク (下) (講談社文庫)


村野ミロシリーズの一冊。
『顔に降りかかる雨』の後日談ってことになるらしい。
(他は『天使に見捨てられた夜』『ローズガーデン』『水の眠り 灰の夢』)
今まで詳しく書かれてなかった、父親善三との真実とか、成瀬とのその後とか。
「ああ、そういえば、そうだった。」的な、続編(シリーズ)にありがちな流れがあって、続けて読んでる人は面白いと思った。


今までのシリーズでは、冷めてて投げやりでクールなミロがまあかっこいいかなー?と思ったけど、今回はかなりかっこ悪い。
なんかマジに男好きになっちゃってるし、子供産んじゃってるし、正義感なんかどこにもないし。
なるようになるさというか、投げやりすぎて流されすぎてて、「そこまで荒れちゃうなよ。」と思う。
このシリーズ、まだ続きそうなんだけど、ミロが落ちすぎちゃってて、後はどうなるの?って感じ。
今までのシリーズは面白かっただけに、ちょっと残念かな。
何が言いたいのかが不明になっちゃった感じあるかも。
しかも上下巻にするほど、内容ないし。
今まで出てきてた登場人物、友部とかも、今まではスタイリッシュなゲイだったのに、キャラチェンジしちゃったし。
しかも、チョーやなヤツになってるし。
好きだった善三も死んじゃったし、善三が一緒に暮らしてたっていう女も、最後までスゲーやな女で終わっちゃって、善三ってばこんな女に入れ込んでたわけ?って感じだし。
まあとにかく、全員がやなヤツになっちゃってて。
ああ、しかもミロが忘れられなくて、今回の全てのきっかけにまでしてた成瀬だって、最後の最後でくだらない男だったし。
ファンだった私としては、裏切られた感満載だったかな。
何のためにここまでミロたちをキャラチェンジさせたのかが意味不明だったなーと思っちゃいました。


桐野作品はもともと重めのテーマだけど、そこが好きです。
ハードボイルドにカテゴリ分けされることも多いし。
若いときはハードボイルドって全く読まなかったんだけど、年取ったら好んで読むようになっちゃいましたねー。
最後の微妙なスッキリ感が好きなのかも。(笑)