- 作者: 桐野夏生,松浦理英子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/06/12
- メディア: 文庫
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女探偵村野ミロに持ち込まれた捜索依頼。
AV女優の一色リナを探していくうちに、彼女の暗い過去が明らかになっていく。
ってな感じのハードボイルド長編でございます。
ミロはちょっとかっこいい。
クールで、バツイチで、孤独。
強がりながら、優しくしてくれる人に頼ってしまったり、強引に言い寄られてやっちゃったり。
頭の上がらない父親の存在とか。
でも仕事には熱心。
こういうキャラには弱いっす。(笑)
内容は謎解きよりも、人間像のほうがメインなんだろうなって感じ。
推理小説よりはわかりやすく最後の結末が見えてきちゃったので、なるほど『ハードボイルド』ね〜って思いました。
まあまあ面白かったかな。
この人のOUTは読んだ気がします。
でも鬼マネ的には、女性作家のハードボイルド系の最高峰は高村薫なんで、ちょっと物足りない感がありました。
(ってか、高村薫って、書き方はほとんど男だからなー。)