貝塚クラブ 鬼マネの日記

貝塚クラブは千葉市若葉区のママさんバレーのチームです。 鬼マネは貝塚クラブに入部してもう25年くらい経ちまして、いつの間にかチーム最古参になっておりました。 ブログにはバレー以外に、鬼マネの日々のことや、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。

家庭婦人連盟所属。

千葉市(1ブロック)のチームです。

ブログにはバレー以外に、千葉市の情報など、色んなことをツラツラ書いております。


重力ピエロ/伊坂幸太郎


このところずっとハマってる伊坂幸太郎ですが、


『この本は僕にとってすごく大事な作品で、たぶんずっとそうです。』


と、言ってるくらいだし、映画化されてるし、ちょっと気合入れて読んじゃいました。
評判が先に情報として入ってると、天邪鬼な鬼マネは「ほんとかー?」な目線で見がちなのですが、ほんとでした。(笑)
何冊か伊坂作品読んだので、パターンはわかってきてて、最後まで読まないとなーんにもわからないだろうと思ってたのですが、まあ確かにそうでした。


何気にこの人の作品は、誰か必ず死んでますし、誰か必ず殺します。
でもま、いっかと思わせてしまう。
なんだろなー、殺人すらも重くさせない独特の価値観というか空気感があるんですよねー。


この本読んで新たに感じたのは、共感できてる物事への感じ方があったってこと。
今回は家族がテーマになってるんですけど、鬼マネも常々血縁というのにはあまり意味を感じてなかったし、それを超えると思っておりました。
確認までのプロセスは少々荒っぽくなってますけど、鬼マネも似たような感じ方で長い時間をかけて「家族ってのは血じゃねーな。」と思ってます。
ベースになってるらしい「まあ、いいんじゃね?」的な柔らかさと軽さが、自分の感覚と近いのかもなーと思いましたです。


犯罪の被害者になってしまった家族の姿というのも並行するテーマになるのですが、その辺も重いようで重くない。
『受け入れる』ことっていうのは、言葉では簡単かもしれないけれど、本当にできるか?ってことになると、甚だ難しいことでございます。
犯罪に関わらず。
「なんで自分だけがこんな目にあう?」と思ってしまいますからね。
そして「ああすれば良かった、こうすれば良かった。」がもれなくついてくる。
けど犯罪に巻き込まれたってことになると、話しは別で、その家族になるともっと別。
どう考えても行き着く先が「どうすることもできなかった。」になり、行き場のない怒りをどこにぶつけることもできなくなるという、真っ黒いループにはまります。
この家族が選択したものは、鬼マネにはなんとなく「ありがとう。」です。
天晴れって気もしたし。
できないし、やらないけど。


映画化されてて、5月23日に全国公開になります。→オフィシャルサイト
見事なキャストだと思います。
イメージぴったりかも。
楽しみです。